【レンタカーの車両整備】定期点検と車検は何が違う?

【レンタカーの車両整備】定期点検と車検は何が違う?

公開日:2025/08/09 / 最終更新日:2025/07/23
レンタカーの定期点検

こんにちは!名古屋駅近くにて車のレンタルサービスを行うハローレンタカーです!レンタカーを借りる際「この車、ちゃんと整備されているのかな?」と不安に感じる方もいるでしょう。特に、車両の安全性を確保するための「定期点検」や「車検」といった言葉はよく耳にするものの、その具体的な内容や違いについては、意外と知られていません。この記事では、レンタカーの車両がどのように安全管理されているのかを、車検と定期点検の違いを交えながら詳しく解説します。これらの知識を深めることで、あなたはより安心してレンタカーを利用し、快適なドライブを楽しめるようになるでしょう。

車検とは

車検(自動車検査登録制度)とは、国の保安基準に適合しているかを検査し、公道を走行することを許可するための制度です。私たちが普段「車検」と呼ぶのは、この「継続検査」のことを指します。

車検の主な目的は、車両が安全かつ公害を起こさない状態にあるかを国が定期的に確認することです。これにより、重大な事故や環境汚染を防ぎ、道路を利用する全ての人の安全を守っています。

  • 新車の場合: 初回は購入から3年後です。
  • それ以降: 2年ごとに実施することが義務付けられています。
  • レンタカーの場合: 自家用車と異なり、より頻繁な車検が義務付けられています。レンタカーとして登録されている車両は、初回が2年後、それ以降は1年ごとに車検を受ける必要があります。これは、不特定多数の利用者が様々な用途で車を使用するため、自家用車よりも厳格な安全基準が求められるからです。
  • 同一性の確認: 車台番号や原動機型式が車検証と一致しているか。
  • 外装・内装: 車体に変形や損傷がないか、ライト類やワイパーの作動状況、シートベルトの状態など。
  • 排気ガス: 排気ガス中の有害物質濃度が基準値内か。
  • 下回り: ブレーキ装置、サスペンション、タイヤ、マフラーなどの劣化や損傷がないか。
  • 灯火類: ヘッドライトの光量や光軸、ウィンカー、テールランプなどが正常に点灯するか。
  • スピードメーター: 実際の速度と表示に誤差がないか。
  • サイドスリップ: タイヤの横滑り量が基準値内か。
  • ブレーキ: 前後輪のブレーキが規定の制動力を発揮するか。

レンタカー会社は、すべての貸出車両に対して、この厳しい車検を義務通りに実施する責任を負っています。車検を通っていない車両を貸し出すことは法律違反となり、重大な罰則が科されます。そのため、レンタカー会社は専門の整備工場や自社の認証工場・指定工場で、定められた時期に必ず車検を受けさせています。これにより、利用者は常に「国が安全性を保証した車両」を借りられる安心感があります。

定期点検とは

定期点検とは

定期点検とは、車検とは別に、車両の故障を未然に防ぎ、性能を維持するために行われる日常的なメンテナンスのことです。

定期点検の主な目的は、消耗品の交換や早期の不具合発見を通じて、車両の安全性を常に高い水準で維持することです。車検が「その時点の保安基準適合確認」であるのに対し、定期点検は「将来的な故障リスクの低減」に主眼を置いています。

自家用車の場合: 12ヶ月ごとと24ヶ月ごとに実施することが義務付けられています。

レンタカーの場合: 事業用自動車であるレンタカーは、自家用車よりもさらに厳しい頻度での点検が義務付けられています。具体的には、3ヶ月ごとに車両の各部を点検する「3ヶ月点検」と、12ヶ月ごとに行われる「12ヶ月点検」が義務付けられています。走行距離が非常に長くなる場合は、さらに短いサイクルで点検を行うこともあります。この高い頻度の点検が、レンタカーの安全性を支える重要な要素です。

  • エンジンルーム: エンジンオイル、冷却水、ブレーキ液、バッテリー液の量と汚れ、ファンベルトの緩みや損傷など。
  • 室内: ブレーキペダルの踏みしろ、駐車ブレーキの引きしろ、ワイパーやウォッシャー液の噴射状態など。
  • 下回り: 排気管やマフラーの損傷、燃料漏れ、サスペンションのガタつき、タイヤの空気圧や溝の深さ、偏摩耗など。
  • 外回り: ライト類の点灯・点滅、タイヤの損傷、ドアの開閉具合など。

レンタカー会社は、多数の車両を運用しているため、この定期点検を計画的かつ徹底的に実施しています。自社に専門の整備士や整備工場を抱えている会社も多く、常に車両のコンディションを把握し、利用者に最高の状態で車両を提供できるよう努めています。この日常的な管理体制が、レンタカーの信頼性の基盤となっています。

車検と定期点検の違い

車検は、国が定める安全基準に車両が適合しているかを確認するための法的検査で、合格しないと公道を走れません。自家用車は2年ごと、レンタカーは毎年義務付けられています。一方、定期点検は、故障を未然に防ぎ、性能を維持するための予防的メンテナンスです。自家用車は12ヶ月ごと、レンタカーは3ヶ月ごとに実施が義務付けられています。レンタカーは自家用車より厳しい頻度で点検され、高い安全性が保たれています。

レンタカーは「車検」と「定期点検」で守られる安全な乗り物

レンタカーが安全に利用できるのは、車検と定期点検という二重のチェック体制が徹底されているからです。車検は公道を走るための国の許可、定期点検は故障を未然に防ぐための予防的メンテナンスであり、レンタカーは自家用車よりも厳しい頻度でこれらが義務付けられています。レンタカー会社がその責任を果たすことで、私たちは常に整備された安心な車両を借りることができます。

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